甘いものが好きで、乳製品を習慣的に食べている方に、マグネシウム不足が疑われる症状を見かけることが有ります。
「肩こりがひどい」
「夜中によく足がつる」
「偏頭痛がある」
「寝ても疲れが取れない」
「イライラしやすい」
「疲れが取れにくい」
これらは一つひとつ別の症状のように思えますが、実は共通していることがあります。
それは、体の中でマグネシウム(Mg)とカルシウム(Ca)のバランスが崩れている可能性です。
マグネシウムは「緩める」、カルシウムは「縮める」
筋肉や血管、神経は、この二つのミネラルがバランスを取りながら働いています。
- カルシウムは筋肉や血管を収縮させる「オン」の役割
- マグネシウムは筋肉や血管を緩める「オフ」の役割
つまり、マグネシウムが不足すると、体はブレーキが効きにくくなり、あちこちが緊張した状態になりやすくなります。
マグネシウム不足で起こりやすい症状
筋肉のトラブル
- 足がつる(こむら返り)
- まぶたがピクピクする
- 肩こり・首こりがなかなか取れない
- 筋肉痛が長引く
血管・循環器のトラブル
- 血圧が高くなりやすい
- 偏頭痛
- 動悸や不整脈を感じることがある
神経・心のトラブル
- イライラしやすい
- 不安感が強い
- 寝付きが悪い
- 音や光が気になる
マグネシウムは「天然のリラックスミネラル」と呼ばれることもあり、心と体の緊張を和らげる大切な働きをしています。
※「ただし、不眠や疲労感などはマグネシウムだけでなく、タンパク質やアミノ酸不足など複数の栄養状態が関係している場合もあります。」
甘いものと乳製品が好きな人ほど注意したい理由
当院でも、
「甘いものが大好き」
「牛乳やチーズ、ヨーグルトを毎日のように食べている」
という方に、上記の症状がいくつも重なっているケースをよく見かけます。
もちろん、すべての原因が食事だけとは限りません。
しかし、この食生活にはマグネシウム不足を招きやすい要素がいくつか重なっています。
① 糖質の代謝でマグネシウムが大量に使われる
糖質をエネルギーに変えるとき、体は多くのマグネシウムを必要とします。
甘いお菓子やジュース、菓子パンなどを頻繁に食べる生活では、マグネシウムの消費量が増え、不足しやすくなります。
② カルシウムに偏りやすい食生活
乳製品はカルシウムを多く含む食品ですが、マグネシウムとの比率は高くありません。
そのため、マグネシウムが不足した状態で乳製品ばかりを多く摂ると、体内ではカルシウムの作用が相対的に強く働きやすくなります。
すると、
- 血管が収縮しやすくなる
- 筋肉が硬くなりやすい
- 肩こりや足のつりが起こりやすくなる
といった状態につながることがあります。
③ 神経の興奮が続いてしまう
カルシウムには神経を興奮させる働きがあり、マグネシウムはその興奮を適度に抑える役割を担っています。
マグネシウムが不足すると、ブレーキ役が弱くなるため、
- イライラする
- 不安になりやすい
- 寝付きが悪い
- 疲れているのに眠れない
といった状態が続きやすくなります。
さらに、疲れた脳は手軽なエネルギー源を求めて甘いものを欲しやすくなり、
「甘いものを食べる → マグネシウムを消費する → さらに甘いものが欲しくなる」
という悪循環に陥ることも少なくありません。
「年齢だから」と決めつけないで
肩こり、偏頭痛、足がつる、不眠、イライラ…。
これらを「年齢のせい」「体質だから」と思っている方は少なくありません。
もちろん原因は一つではありませんが、食生活によるマグネシウム不足が影響しているケースも少なくありません。
もし、
- 甘いものを毎日食べる
- 牛乳やチーズ、ヨーグルトをよく食べる
- 野菜や海藻、豆類、ナッツ類をあまり食べない
という食生活に心当たりがある方は、一度食事のバランスを見直してみることをおすすめします。
小さな食習慣の改善が、肩こりや疲れやすさなど、長年の不調を軽くするきっかけになることもあります。



